若者のレジリエンスを鍛える
レジリエンス(resilience)という言葉が最近、キャリア支援の世界で聞かれます。
意味は、「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」。つまり「折れない心(チカラ)」
学生支援をしていて、子供時代を守られて過ごしてきているため、打たれ弱くなっていることを実感します。ひどく怒られることもないですし、体罰なんてあったら大変です。大きな失敗をすることも少なくなっています。
親ごころとして失敗させたくないというのは解りますし、失敗させないためのノウハウというかサポートもビジネスとして成り立っています。
ただ、社会人になって仕事を始めていくと、想定外の状況に陥ったり、大きなストレスを受けることも多いです。
今の若い世代は、一昔前のように新卒一括採用の終身雇用で定年まで勤められるというキャリアを歩むことはほぼ不可能だと思った方が良いです。
となると、何が起こっても、それを乗り越えていく「レジリエンス」があると、満足できるキャリアを歩める可能性が高まります。これからのキャリア教育は、ますます正解がない中で何をやりたいかとか自分に合った仕事を探すといった内容ではなく、「レジリエンス」を鍛えるのが一つの方向性だなと思っています。
先週、法政大学の児美川先生の話を聞きながら、私が現在担当している大学のキャリア授業の今年のテーマとつながるなと思って久しぶりにブログ書いてみました。
「キャリア教育のウソ」児美川孝一郎著 ちくまプリマ―新書
共感された方は読んでみてください。
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