2017年6月29日 (木)

二つの夢壊し

先日、三重大の瀬戸先生の講演を聞いてきました。

『思春期の子供たちにどうかかわるか』というテーマでした。

講演後に、「思春期が長くなっているのでは?」という質問をしてみました。

私自身が、子どもの発達段階に時間がかかり、これまでの発達論で想定している年齢よりも、実際にその発達段階に達したり、抜け出すのが遅くなっている感覚があり、先生がどう考えているか質問してみました。

その返答は、「同じ意見です」というものでした。

その回答の続きとして、思春期を抜け出すために、二つの夢壊しが必要だが、

それがなかなかできないとのこと。

二つの夢壊しとは、子どもの時に抱いていた夢(サッカー選手になりたいとか)と

親が子供に抱く夢(子供にこんな仕事について欲しい。とかこんな大人になって欲しいとか)

この二つの夢を壊して、現実的なキャリア選択をすることで

思春期を抜け、大人になっていくそう。

まさに、学生達が陥っている状態だと激しく同感しました。

特に、親が子供に抱く夢を壊すのが最近は大変です。

壊さないように選択した就職先だと、入社してからも社会人になり切れないために

3年で3割の離職率に繋がってしまうのとだ感じました。

子どもの幸せは親が押しつけるものではありません。

自分の夢を子どもに押し付けないようにご注意ください。

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2017年6月 6日 (火)

ブログがなかなか書けません

前の書き込みは、2016年3月。1年以上も経ってしまいました。

やはり、未だにガラケーなのがいけないのでしょうか・・・

今年も大学生の就職活動は山を越えました。

教え子たちも嬉しい内定報告を続々とくれました。

超売り手市場と呼ばれる環境なので、比較的楽な就活になっていますが、

就活で学生の志向というか、性格というか、根っこのところが表れます。

それがそのまま社会人になってからも出てしまうのだろうなあと楽しみと不安を感じてしまいます。

就活で高い目標を持って、最後まであきらめずに挑戦し続ける学生と

早々と内定をもらったら、あっさりとそこで決めてしまう学生。

第一志望だったらいいんじゃないのと思うものの、

そう自分に言い聞かせて妥協している学生も結構います。

就活で殻を破れると、社会人でも活躍できる可能性は高まるので、

就活をそういう機会にして欲しいのですが・・・・

今年一番のあきらめない子は、未だにアナウンサーを目指して

全国の地方テレビ局のアナウンサー試験をうけまくっています。

思いが通じることを願っています。

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2016年3月22日 (火)

社会保険に加入できないのはなぜ?

うちの会社はパートタイムのスタッフに支えられています。フルタイムで働かないという選択をしながら、会社に貢献してくれているので、報酬や待遇で労いたいと思っています。

今年、10月社会保険の制度が変わり、条件があるものの週20時間労働のパートタイム労働者も、自己負担と会社負担は必要ですが加入できることになりました。

いわゆる130万円の壁を越えないように働いていた人が106万円の壁になるという働く人に取ってプラスなのかマイナスなのか解らないという声の聞こえる制度です。

確かに給与から自己負担額を引かれると手取りが少なくなるので、一見損している気になりますが、社会保険には健康保険だけでなく厚生年金も含まれます。こちらは働いたら働いた分だけ、将来年金という形で帰ってくるので単純に損している訳ではありません。

偉そうに書いてますが、ファイナンシャルプランナーさんに聞いて私も初めて理解しました。

そこで、会社負担は増えるものの、個人の年金が増えることや火の車の社会保険の財政を考えれば、パートタイムのスタッフに中で希望する人には社会保険をかけようと思いました。

が、適用される事業所は501名以上です。うちのような零細企業では適用されません。

なんだかおかしくないですか??未払いの事業者もありますし、106万円以下にして社会保険の会社負担をできるだけ減らそうとしている事業者がある中で、うちは払うと言っているのに、適用されないとのこと。どうも納得がいきません。

まあ、週30時間労働にすれば適用されるので、もっと勤務時間を長くしてあげれば良いのですが・・・・

なんだか今一な日本の仕組みだなとまた思ってしまいました。

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2015年10月21日 (水)

防火管理者講習

防火管理者講習、受けてきました。

うちのビル、小さいですが、お客様の収容人数は50名を超えます。ダンススタジオがメインなので特定防火対象物になると思います。

管理権限者、つまりオーナーである私が、防火管理者を選任しないといけないということで、私自身が防火管理者の資格を取得して、その任務を果たそうと思っています。本当はもっと早くやらないといけなかったのですが、対象になるかどうか微妙で先送りしてしまっていました。

小さいビルのオーナーでも、うちのスタッフやお客様の命を預かることに違いないので、火事を起こさないようしないと改めて思いました。

飲食店ではないですし、火の気はないのですが、火事の原因で一番は放火と聞くと、他人ごとではないなというのが正直なところです。

早速、お客様に避難はしごの説明してみました。スタッフに消火器の扱い方を伝授しないと・・

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2015年9月30日 (水)

若者のレジリエンスを鍛える

レジリエンス(resilience)という言葉が最近、キャリア支援の世界で聞かれます。

意味は、「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」。つまり「折れない心(チカラ)」

学生支援をしていて、子供時代を守られて過ごしてきているため、打たれ弱くなっていることを実感します。ひどく怒られることもないですし、体罰なんてあったら大変です。大きな失敗をすることも少なくなっています。

親ごころとして失敗させたくないというのは解りますし、失敗させないためのノウハウというかサポートもビジネスとして成り立っています。

ただ、社会人になって仕事を始めていくと、想定外の状況に陥ったり、大きなストレスを受けることも多いです。

今の若い世代は、一昔前のように新卒一括採用の終身雇用で定年まで勤められるというキャリアを歩むことはほぼ不可能だと思った方が良いです。

となると、何が起こっても、それを乗り越えていく「レジリエンス」があると、満足できるキャリアを歩める可能性が高まります。これからのキャリア教育は、ますます正解がない中で何をやりたいかとか自分に合った仕事を探すといった内容ではなく、「レジリエンス」を鍛えるのが一つの方向性だなと思っています。

先週、法政大学の児美川先生の話を聞きながら、私が現在担当している大学のキャリア授業の今年のテーマとつながるなと思って久しぶりにブログ書いてみました。

「キャリア教育のウソ」児美川孝一郎著 ちくまプリマ―新書

共感された方は読んでみてください。

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2015年2月26日 (木)

2016年卒の学生の就活、もう始まってますよ!

ブログがなかなか書き込めません。若者の気持ちも掴もうと思って始めましたが、難しいですね。

大学3年生の皆さん。就活もう始まってますよ!大丈夫ですか?

アベノミクス効果というべきか、少子化の進行による影響というべきか、大学生の採用活動は過熱しています。20年以上前のバブル時代に迫るかもしれません。

学生は先輩の就活を見て状況を感じ取るので、「先輩も結構簡単に決まったし、なんとかなるんじゃない」と思っているようですが、「なんとかなる」をどのレベルで言っているのかはよく考えた方が良いです。

確かに、選ばなければどこかに入れる可能性は高いです。でも、どうしても選びたくなるのが学生の本音で、選びたいのなら、もう就活は始まっています。

多くの学生は3月まで就活サイトもオープンにならないし、焦らなくてもいいんじゃない。と思っていますが、水面下でどんどん就活は進んでいます。2,000人近い学生が卒業する大学でほんの1,2名しか就職できない人気企業に自分も入社できると思っている学生が何百人もいるという事実は見えないですね。

学生の皆さん、焦った方が良いですよ!

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2014年9月 5日 (金)

若者の成長力

今週は、月曜から桑名商工会議所のインターンシップの運営をやっています。

http://www.smile-career.co.jp/internship2014.pdf

今日は5日目。学生の皆さんはグループワークの真っ最中です。

11:00のプレゼンに向けて、集中力高く準備してくれています。

ここまでくると私のやることは、もうありません。

機会を創り、本人たちの考える力や意欲を引き出せば、

若者はどんどん吸収して、ぐんぐん成長してくれます。

ほんとに、すごいですね。

文部科学省も各教育機関も、試行錯誤されていると思いますが、

教員の意識を変えるのが最も早道だと思います。

私の信念は、「何も知らないから教える」のではなく、

「信じて任せる。引き出す、考えさせる。」です。

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2014年8月11日 (月)

桑名インターンシップ

地元桑名の大学生向けにインターンシップを企画しています。

まだ少しだけ席が空いていますので、

「できれば地元で就職したい、そのためには桑名の会社を知りたい」

「就職活動に有利になるような自分のチカラを伸ばしたい」

という方に最適のプログラムです。

対象:大学生・専門学校生(学年は問わず)定員:18

目的:ビジネス体験(企業を訪問し、取材した内容を広報誌にまとめる)を通じて、様々な業種や職種を理解し、社会に出て働くために必要なビジネススキルを習得する

日時:平成2691日(月)~6日(土) ※6日間 9:00-17:00

場所:桑名商工会議所 会議室 JR・近鉄桑名駅から徒歩5

内容:56人のチームに分かれ、桑名商工会議所の会員企業2社程度を取材し、学生に企業を紹介する広報誌誌面の企画制作を行う

応募方法:桑名商工会議所 担当:齋藤 電話にて申し込み

 「2014.pdf」をダウンロード

TEL
0594-22-5155FAX0594-21-5156

 

 

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2014年7月21日 (月)

部活で学ぶこと

今年4月、娘は中学生になりました。迷った部活選びは結局、バレーボール部になりました。スポーツ好きな我が家としては、バレーボールの試合を観戦に行ったりしていましたし、母親も祖父も叔母もバレーボーラーという家庭でしたので、ある面、予想通りではありました。

部活が始まり、自分たちの部活しか知らない親にとって解らないことだらけ。娘も初めてのことばかり戸惑いも多く、日々、「どうなってんのかな??」ともやもやしながら過ごすことも多いです。

この3連休は全国的に部活の大会のオンパレードだったと思いますが、娘も3年生最後の大会の応援にかけつけ、声からして応援していました。

いろいろ学んでくれれば良いなあとなるべく、本人に任せています。

が、ちょっと気になることも。大会や試合となるとその会場までどうやって行くのかというのが我が家の関心事になりますが、「親が車で送迎する」ということを前提にして学校から連絡がきます。

今どきの親御さんは、「子供の部活で大変だ。」とよく言っていますが、最近まで何が大変か解らなかったのですが、一つの理由は、送迎なんだなと解りました。

休日に予定を入れるのが難しくなるぐらい、部活の送迎に拘束されます。親同士が仲良くなれば、交代で送り迎えという手も出てくるのでしょうが、そもそも電車やバスを乗り継いで行くという選択肢はダメなんでしょうか?

自分たちが中学だった時は、親に送ってもらうという考えは全くなかったですし、物理的にも無理だった気がします。

でも、そのお蔭で自分たちで考えて、行動して会場に向かうという経験はできました。中学生になれば、親がいなくても公共交通機関を使って、自力で会場に行くこと自体を学ぶのも大事な気がするのですが・・。

大学生になっても親離れ、子離れできない方が多いですが、スタートは中学だと思いますので、教育、成長という観点からも、自分たちで会場に行くということを強制しても良いのでは・・・。実際にそういう方針の学校もあるようです。

学校の問題だけでないと思います。親もそういう機会を作ることの重要性を認識しないと、子供のためにと親が甘えさせてしまっている姿もよく見かけます。

学校、地域、家庭で子供を育てないと「生きる」チカラを持たない若者ばかりが育ってしまいます。まずは、小さなことから始めませんか!

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2014年5月20日 (火)

国際バカロレア

偶然、本屋で出会ったのが、

「世界で生きるチカラ---国際バカロレアが子どもたちを強くする 」

という本。

学生の育成を考えていて、世界で生きるチカラというタイトルに惹かれて購入しました。

それまで国際バカロレアという教育機関のことは全く知りませんでしたが、子供を育てるという本質を考えれば当たり前のことをきちんとやっている教育機関であり、書いてあることは私が実際にやっていることでもあります。

その本の中で教師は、知識を教えるのではなく、学ぶことを教える

「学びのファシリテーター」と呼んでいます。

正解のない、変化の激しい時代の中で、過去の知識や情報をどれだけ教えても、現実に使えるかどうかわかりません。であるなら、学び方、生きていく方法を教えて自分で見つけていってもらう。

その通り!私が大学の授業でやっていることも同じです。

文部科学省も従来の教育の問題点を掴んでいるようで、文部科学省のサイトの中でも国際バカロレアについて紹介しています。認定校も200校まで増やすという方針も立てています。

http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/ib/

どんどん日本の教育が変わって欲しいと思っています。

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